カラスが2羽、ビスケットをついばんでいます。
カラスAとビスケットの共通点の数と異なる点の数をカウントし、同じようにカラスAとカラスBの共通点の数と異なる点の数をカウントして比較します。
私たちの素朴な直感だと、カラスどうしの方が、共通点が多くて異なる点が少ないに決まっていそうですが、結果は「同数」。
「カラスAとカラスB」、「カラスAとビスケット」は、まったく同じだけ似ていて、まったく同じだけ異なるのです。
ニンゲンは、自分の都合で世界を細かく切り分けて、それぞれのパーツに名前をつけました。
「カラスAとカラスBは同じモノだから同じ名前」
「カラスとビスケットは違うモノだから違う名前」
..は、残念ながら間違い。
ニンゲンは、世界を切り分けると同時に、切り分けのルール(=どこに線を引くか)も決めました。
つまり、世界にformを与えたのです。
ニンゲンのエゴによってnameとformを与えられた世界は、その目的どおりニンゲンに快楽をもたらし、その歪みによって必然的に苦悩をもたらします。
私たちは、nameとformでスキマなく作り上げられた世界が大好きです。本当はスキマはたくさんありますが、名前が付いていないところは見えません。
nameとformの世界から踏み出すことがヨガ。
ghost writer