10.29 ghost writer
10.29.2011
揚げ菓子
ゴーストライターの知る限り、最もオイリーな揚げ菓子は、このオレンジ色のものである(インド名のひとつ "ジャレビ")。
ふわっとしたタネを、揚げ油にひらがなの"め"のカタチににゅるにゅる落とし、存分に油を吸わせたり裏返したりします。
ひとくち噛むと、飲み込めるくらい油がほとばしり、激しい甘味が脳髄を直撃します。生まれて初めてエア・インディアに乗ったとき、機内食で食べて深い衝撃を受けた。
帰国まで2週間を切りました。そろそろエア・インディアにリコンファームの電話をする時期。11月から日本便のチェックイン・バゲージが個数制になって重量が増える。
10.29 ghost writer
10.28.2011
書の教え_49
目を持っていたら世の中はどういうふうに見えるかな?考えたことある?でも考えても答えはわからない .. つまりその動物にとっての世界とは、動物にとっての固有のもので、動物の目や体や脳によって作られた〈世界〉が、その動物にとって世界そのものなんだよ。
私たちが気をつけなければいけないのは、異なる目を持つ動物が見ると、世界が違って見える..のではなく、見えているものが世界のすべてであり、見えないものは世界ではないということです。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
天秤
クスリ(医薬)は、身体の「悪いところを治す」のではなく「身体のバランスをわざと崩して、結果的に治したい症状を軽減」します。
天秤の片方が下がってしまって困るので、もう片方にオモリを載せて、「ほら大丈夫」というようなものです。
なので私たちは、その犠牲を払ってでも軽減しなくてはいけない症状があるときにだけ、クスリを使います。
天秤がどすんと傾かないように、ほんの少しずつバランスを整える知恵は、たくさんあります。
漢方薬を飲んだり、アーユルベーダを処すことも、ほんの少しずつバランスを整える方法です。
天秤の下がったほうに「載せる」のではなく、上がったほうから「減らす」やり方もあります。
「減らす」ことを理解し、整ったバランスが生むストレスをコントロールする方法を手に入れた私たちは、とてもラッキーです。
10.28 ghost writer
湯沸かし器
モリさんがパキスタン時代に愛用していた逸品。
渡辺家では、買っておいたパンと紅茶の朝食のときに使います。高出力で、あっという間に熱湯が作れるのが魅力。
10.28 ghost writer
瞳孔
a. タコ
b. ヤギ
c. コアラ
小屋のない完全に放し飼いなヤギは、そのへんの軒先で夜を過ごします。
見慣れた貯金箱型ではなく、つぶらな黒目の彼らは、ぞくぞくするような存在感があります。
10.27 ghost writer
10.27.2011
インドの教え_28
現象界であれ、宇宙であれ、存在するあらゆる物事は、バランスがとれている状態でのみ存在出来ると考えるべきです。
自分の外部にアンバランスや矛盾を感じるのは、知覚に偏りがあるからですが、それが知覚というエゴイスティックな働きである限り、偏りは必ず存在します。
視点が低過ぎて、世の中の矛盾が気になってしまうときには、これ以上はないくらい高い視点、たとえば宇宙人の視点を手に入れてみることも、ひとつの解決方法です。
地球が青く見えるくらい高い位置から見下ろすと、あらゆる事象は宇宙の美しいバランスのためにあり、アンバランスに見える細かい動きは、微調整のための振動のようなものです。
10.27 ghost writer
10.27 昼食
ネワリは、バクタプル周辺に住む民族の名称。
時計回りに、揚げたジャガイモ、目玉焼き、ニンニク、ひよこ豆、アチャール(唐辛子の効いた漬物)、中央の白いものはチューラ(炊いた白飯を平たく潰して乾燥させた固いフレーク)、黒いものは煎った大豆。
煎った大豆は固いので先に食べてしまって、ほかは全部混ぜます。
ニンニクがやや独特の種類でとてもおいしい。調度品きれい。
ネワリ•セット:150ルピー
10.27 ghost writer
3メートル
多いというより、3メートルおきくらいに人がいる。平均3メートルではなくて、人のいない空間が3メートルもない。
そんな街に生きる動物は、10cmの距離をバイクが走り抜けても眠り続けるくらい、環境に適応していますが、ネコはそういうわけにはいきません。
10.26 ghost writer
10.26.2011
書の教え_48
100万本もあるんだ。片目だけでね。
...でも、この100万本っていう数をもう一度きちんと考えてみて欲しい。
...視神経は100万本もあると言ったけれども、デジカメに置き換えてみると、ちょっと少ないような気がしない?
...100万本というのは、おそらくきれいに写真みたいに写し取るにはあまりに少なすぎる。にもかからわず、いま僕らが見ている景色も人の姿めま文字もザラザラじゃないでしょ。
...そういうふうに見えるということは、何かそれを補うような回路、そういう機能がきっと脳には備わっているはずだという話になってくるわけ。
私たちは、意外にオンボロな知覚器官を使って生活していて、オンボロゆえに知覚出来ない細かい部分は、脳が経験と想像によって補っています。
同じことは、知覚された情報の「時間」にもいえます。脳内の情報伝達手段は電気信号なので、連続した知覚は宿命的に不可能。空間的にも時間的にもとぎれとぎれの情報を、脳はなめらかになるように「だいたいこんな感じ」と補っています。
重要なのは「補っている」という自覚がないこと。
ghost writer
10.26 朝食
食パン:20ルピー
ティーバッグ:105ルピー(100袋入り)
今日は、靴を履いて日帰りトレッキングへ。
10.26 ghost writer
10.25 コーヒー
long black、short flatという呼び名はどこかで耳にした。
渡辺トモコの選んだamericano、美味。
long black:60ルピー
americano:80ルピー
10.25 ghost writer
ニワトリ_03
アヒルの卵もいただきます。
ウシ、ニワトリ、イヌという図案の看板を見てどきっとしましたが、獣医(動物薬局)さんでした。
10.25 ghost writer
10.25.2011
書の教え_47
「表現」とは、言語やジェスチャーや、攻撃や求愛のほかに、他者がメッセージとして受け取らないことを前提とした行為ーただし自分が選択した行為ーを含みます。
「自分」とは「意識」であり、「意識」とは「表現(output)」である、というふうに、本質を抽出していきます。
本質のひとつの側面が「表現(output)」だとすれば、「自分」が存在するためには「主体/客体」の二重性が必要である、という地平線が見えて来ます。
ヨギが生涯を捧げて根絶しようとするのは"reaction"です。ここでいう表現とは、まさに"action"であり、すべてのreactionはactionによって生じるものですから、表現(output)をコントロールし、意識の働き、すなわち自分を消滅することは、私たちの最終的な目的に直結します。
ー「進化しすぎた脳」池谷裕二
ghost writer
Unique Guest House
文化財みたいな建物であり、マネージャーのジャヤ・ラムは近所でも人気の優しいインテリのネパリである。
ちょっと予算オーバーの高価なゲストハウスなのですが、お願いして長期割引価格にしてもらった。
写真上から..
天井もベッドも低い
窓から隣の寺院ががばっと見えます
階段が日本ぽい
屋上でスケッチしたり、洗濯を干したりします
太陽熱でホットシャワーを供給します
入り口は小さいほうの木戸です
ルームチャージ:900ルピー(通常1,150ルピー)
ghost writer
dining hall, sivananda ashuram, rishikesh_2
ずいぶん前のものですが、念のためアップ。
貴重なものですが、そんなに楽しくないので、興味ない方はスキップを。
ghostwriter
ガイドブック
ゴーストライターは"下調べ"的な作業が苦手、というより性格的に"出来ない"ので、ガイドブックは読まないか、読むとしても機内ということが多のですが、今回は渡辺トモコが読んでくれました。
リシケシュを出発するときにK女史にいただいた10年前の"地球の歩き方"。重いので、トレッキングには必要ページを切り取って持参します。
トレッキングと言っても、10分おきくらいに村人とすれ違うので、道に迷う心配はありません。
カトマンズから、今いるバクタプルまで約10kmの道のりには、田畑や森やこじんまりした空港があります。歩いて2〜3時間の距離を、ローカルバスはゆっくり1時間かけて走ります。
10.25 ghost writer
書の教え_46
猿の脳に電極をセットして、猿が動かそうと「思う」だけで、ロボットアームが動く装置を製作した実験(2003年)に触れた文章。
著者は、この実験の持つ意味を問いかけ、座談会の参加者から「義手」とか「ウソ発券機」とか「夢の記述」といった回答がありますが、彼が欲しいのはずっと深淵なテーマ。
実験が証明したのは、「意志」は電気信号であり、外部に書き出して再現することが可能だということ。「意志」は「意識」の一部、または表現、顕現なので、「意志」を書き出すということは「意識」を書き出すということです。
つまり、人類が合理的に説明出来ずにいた「意識」の問題を、(はからずも?)脳の生理的なファンクションとしてデジタルに解析し始めてしまったということ。
虹の尻尾を捕まえたのです。
「意識」を解析して、どうしても記号化できない部分が残るかどうかが重要。残っちゃった場合、我々の理性的思考が致命的なループ構造になっていることを認めるか、「意識」が脳のファンクションであるという前提を取り下げるしかなくなります。
ー「進化しすぎた脳」池谷裕二
ghost writer
10.24.2011
10.24 昼食
キュウリは渡辺トモコが買って剥いておいてくれたものを、ピンク岩塩で。
ポップライスは、グリーンピースとタマネギと青トウガラシ入り、マサラ味。半分に切ったトランプをスプーンにして食べます。
今日の行程は、往復バス1時間弱ずつ、トレッキング5時間。ヒマラヤがほんの少し見えますが、それよりも、優しい人々と優しい段々畑が目的。
ポップライス:5ルピー
バス往路:35ルピー
バス復路:30ルピー
10.24 ghost writer