10.23.2011

書の教え_44




"まず、このプロセスで重要なポイントがある。いまの説明で「なんとなくわかった気」になってはいけない。
外の世界が目を通して第一次視覚野に写し取られて、その後どうなっているか?これで物を見たことになるのだろうか、って考えてほしい。だって、ここに外界の情報を写し取ったところで、じゃあ、それを「だれが見てるの?」ってことになるでしょ。わかる?写し取っただけではダメで、その写し取った情報を〈処理〉してはじめて「見た」ことになるんだ。"


2004年に日本人の脳科学者によって書かれた啓蒙書より。山のように教訓を含む文章ですが、大事なことは、「気づき」は、私たちが大切にしている素朴な概念や知識を疑うことで得られるということです。


ー「進化しすぎた脳」池谷裕二


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