11.05 ghost writer
11.05.2011
書の教え_55
ヒトの脳がアウトプットの選択肢を持ち、経験によって学習するためには、コンピュータのプログラムのような一方通行の回路ではなく、信号を枝分かれさせて、一部を上流に戻す回路(フィードバック回路)が必要です。
ひとつの神経細胞は1万の神経細胞に信号を送ります。これを3回続けると1兆個の神経細胞が信号を受け取る計算になります。でも、ヒトの脳には140億しか神経細胞がありません。つまり3回目には自分が発信した信号がほぼ自分に戻ってくるということ。
ところで、脳が例えば言葉を聞いてから理解するまで普通0.3秒かかります。神経細胞が次の神経細胞に信号を渡すのには0.001秒かかる。脳はわずか数百ステップでこんなにも複雑な思考をやってしまっていることになります。
わずか数百ステップの情報処理作業を調べ上げることで「意識」の全貌がわかるかもしれないという話です。
次回、クライマックス。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
師の教え_29
「瞑想をするにしても、心の状態にどのような要素と成り立ちがあって、それが実践によってどのように変化するか、ということをきちんと見つめなければ、ただ目を閉じてぼんやりする、ということになってしまいます。」
偉大な宗教家は、相手のパラダイムに合わせたレトリックで、数千年前より変わらない真理を説きます。
出典(茂木健一郎ブログ):http://app.m-cocolog.jp/t/typecast?__mode=individual&blog_id=57893&id=70425300&user_id=55852
ーダライ・ラマ法王
11.05 ghost writer
書の教え_54
神経細胞の、個々の働きではなく全体の働き、つまり「意識」の形成は数式モデル化されようとしています。この本の巻末の「行列を使った記憶のシュミレーション」は必読。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二 (2004年)
ghost writer
11.04.2011
書の教え_53
言葉は意識の三定義(書の教え_52)を満たしているから、言葉=意識 というレトリックです。
いやいや意識はこんなに複雑で広がりがあってしかも生身のオレ自身だし、言葉と同じなわけないじゃん。
..と考えるべきではなく、言葉がなければ意識は形成されず、無限に思える意識の機能や広がりも、言語の限界を超えることは出来ない、つまり意識の限界は言語の限界.. と考えるべき。
こんな話をしている理由は、次か次の次あたりで。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
書の教え_52
2. ワーキングメモリ(短期記憶)
3. 可塑性(過去の記憶)
いいかな、僕にとって「意識」の定義はこの3つを満たすことってわけだ。
先に「意識」の定義のひとつは表現の選択と書きました。定義は全部で3つ。
ワーキングメモリ(短期記憶)とは、数秒から数分程度の記憶。これがないと、複数の音からなる言葉を聞いても覚えられず、複合的な動作も出来ません。
可塑性とは、経験(過去の記憶)によってインプットに対するアウトプットの内容やバリエーションが変化出来ること。
「意識」を、神秘的な何かではなく、機能として語る場合、「無意識」や「植物的反応」や「コンピュータ」と区別するために必要で十分な定義がこの3つです。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
11.03.2011
書の教え_51
でも、それってそんなに驚くべきこと?だってさ、ほんと言うとこれって当然なんだよ。光というのはもともと三原色に分けられるという性質のものじゃないんだ。網膜に三色に対応する細胞がたまたまあったから、人間にとっての三原色が赤•緑•青になっただけなんだよ。
赤外線や紫外線が見える動物もいれば、赤や青が見えない動物もいます。
三原色をはじめ、人類が発見し共有してきた法則や一般概念は、ヒトの能力で認識出来る情報に秩序を与える試みなのかもしれません。
脳科学者や言語学者が、人類の共有概念からヒトの基本的な認識や情報処理や概念一般化のロジックを調べて、「世界」のほころびを発見する作業はとてもエキサイティングです。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
11.03 昼食
インド体験済みの渡辺家はそんなことではまったく動じず、15分ほど待ったらおじさんが帰ってきて、ダルバートを料理してくれました。
ほうれん草のタルカリー、トマトのアチャール、ダルスープ、白飯。おかわり無制限。
11.03 ghost writer
11.03 朝食
背景には、真っ白にガスった空と洗濯物。ガスの向こうにはヒマラヤ。朝露がすごいので、太陽がのぼるまで洗濯物は部屋干しします。
いい感じの田舎ですが、カトマンズ空港まで15km。ネパールはそういう国。
11.03 ghost writer
書の教え_50
感動的な文章です。
世界を認識するために知覚器官が出来たという考え方には無理があります。たまたま持ち合わせた感覚器官を使って、たまたま知覚した情報だけで作りあげたものが「世界」です。
ー「進化し過ぎた脳」池谷裕二
ghost writer
11.02.2011
11.01 夕食
バクタプルに来てすぐに入ってみたローカル食堂でダルバート(完全定食)をいただいたら、ひとり200ルピー取られましたが、それはあまりにおいしかったので、次の日もう一度行って「お金がないけど毎日食べたいので100ルピーで食べさせてもらえませんか?」と頼んでOKしてもらい、毎日通いました。
今日が最後だったので、写真撮影。お母さんが料理し、お父さんと娘と渡辺家が食べる。献立は、サグ(ほうれん草)のタルカリ(おかず)、ダル、トマトのアチャール、夏みかんのアチャール。お母さんはかなり達人。すごくおいしい。
11.01 ghost writer