イヌやネコは、獲物を追いかけているとき、つまり、まだ捕まえていない瞬間にもシアワセです。
ここは、あまりにも大切なポイント。
ニンゲンも同じです。
おいしいレストランのドアを開ける瞬間、デートのアポイントを取り付けた瞬間、徹夜明けにやっと着替えてベッドに向かえる瞬間、つまり、まだ欲しいモノを手にしていない瞬間にも、私たちはとてもシアワセです。
ニンゲンを含めて動物は、この瞬間にアドレナリンが分泌されてシアワセを感じます(ざっくりまとめ過ぎですが、続けます)。
私たちは、「欲が満たされたから」シアワセなのではなくて、「アドレナリンが分泌されたから」シアワセなのです。
アドレナリンには、私たちを楽しくシアワセにする以外にも、効能がありそうです。
私たちが「エキサイトする」ときは、アドレナリンの出番です。「喜ぶ」とき、「感動する」とき、「感謝で胸がいっぱいになる」ときもそうです。「怒る」とき、「嫉妬・羨望する」ときもそうで、「ヒトを中傷するとき」もそうかもしれません。
「怒り」や、「嫉妬・羨望」や、「中傷」のようなネガティブなケースを含めて、アドレナリンはニンゲンにシアワセ感をもたらします。
アドレナリンには、絶大なパワーがあります。
ひとつではなく、ふたつあります。
ひとつめは..
私たちを病みつきにするパワー。
カラダ全体を包むようなシアワセ感は、忘れようとしてもなかなか忘れられません。
ふたつめは..
理性を無力化するパワー。
あとから考えると顔から火が出るような出来事も、その時には「オレ/アタシ、間違ってないよね」という、シアワセな理屈に満たされてしまっています。
ヨガの階段を上り始める前にクリアしておくポイント(前述)のいくつかは、アドレナリン系の心理代謝機能なのでやっかいといえばやっかい。
激情系ホルモンの分泌を抑えるには、滝に打たれるのもひとつの手ですが、私たちはアーサナを。
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