8.19.2011

インドの教え_14

イヌやネコは、獲物の小動物を捕まえた瞬間、シアワセに満ちあふれます。


イヌやネコは、獲物を追いかけているとき、つまり、まだ捕まえていない瞬間にもシアワセです。


ここは、あまりにも大切なポイント。


ニンゲンも同じです。


おいしいレストランのドアを開ける瞬間、デートのアポイントを取り付けた瞬間、徹夜明けにやっと着替えてベッドに向かえる瞬間、つまり、まだ欲しいモノを手にしていない瞬間にも、私たちはとてもシアワセです。


ニンゲンを含めて動物は、この瞬間にアドレナリンが分泌されてシアワセを感じます(ざっくりまとめ過ぎですが、続けます)。


私たちは、「欲が満たされたから」シアワセなのではなくて、「アドレナリンが分泌されたから」シアワセなのです。


アドレナリンには、私たちを楽しくシアワセにする以外にも、効能がありそうです。


私たちが「エキサイトする」ときは、アドレナリンの出番です。「喜ぶ」とき、「感動する」とき、「感謝で胸がいっぱいになる」ときもそうです。「怒る」とき、「嫉妬・羨望する」ときもそうで、「ヒトを中傷するとき」もそうかもしれません。


「怒り」や、「嫉妬・羨望」や、「中傷」のようなネガティブなケースを含めて、アドレナリンはニンゲンにシアワセ感をもたらします。


アドレナリンには、絶大なパワーがあります。


ひとつではなく、ふたつあります。


ひとつめは..

私たちを病みつきにするパワー。
カラダ全体を包むようなシアワセ感は、忘れようとしてもなかなか忘れられません。


ふたつめは..

理性を無力化するパワー。
あとから考えると顔から火が出るような出来事も、その時には「オレ/アタシ、間違ってないよね」という、シアワセな理屈に満たされてしまっています。


ヨガの階段を上り始める前にクリアしておくポイント(前述)のいくつかは、アドレナリン系の心理代謝機能なのでやっかいといえばやっかい。


激情系ホルモンの分泌を抑えるには、滝に打たれるのもひとつの手ですが、私たちはアーサナを。


ghost writer