9.19.2011

ニッポンに学ぶ10の事柄

1. 平穏

胸を掻きむしられるような光景も、荒々しく心を痛めつける光景も、皆無であった。
穏やかに昇華された悲しみだけがあった。

2. 尊厳

水と食糧を求める、整然とした行列があった。
攻撃的な言葉も、粗野な行動も目にすることはなかった。

3. 能力

例えば信じられないレベルの建築技術。建物は大きく揺れたが、倒れなかった。

4. 優雅

人々は、その時に必要なものだけを持ち帰っていた。そのため、誰もがなにかを手にすることが出来た。

5. 秩序

商店には略奪する者はなく、道路にはクラクションも割り込みもなかった。

6. 犠牲

50人もの労働者が、海水を原子炉に注ぐために事故現場に残っていた。彼らに報いる方法がこの世にあるだろうか?

7. 優しさ

レストランは値段を下げていた。放置されたATMに関心を示す者はなかった。強い者は弱い者を助けていた。

8. 躾

老人から子供まで、すべての人々が何をすべきかを知っていた。そして彼らはそのことだけをしていた。

9. メディア

恐るべき我慢強さを見せた。扇動的なニュースはなく、冷静な報道だけがあった。

10. 良心

停電で商店の照明が落ちると、人々は品物を棚に置き、静かに立ち去っていた。


S. アシュラムで開講中のYoga Vedanta Forest Academyの校舎の掲示板に貼ってありました。


ものすごい大災害の中で、人間の尊厳を持って振る舞えるということが、インド最高峰の良心を揺らしました。


9.19 ghost writer