8.12.2011

書の教え_15

「あなたは金の装飾品を扱っている。そして私は金そのものを扱っている。」


ものごとの本質がどうのという話ではありません。


「マハラジは、事象には原因がない、とおっしゃいますが、どう考えてもあるのでは?」という質問に対するマハラジの回答。


質問者が話題にしている「事象」は、金に彫られた形状のこと、回答者であるマハラジの言っている「金そのもの」は、唯一絶対存在である「私」のこと。


装飾品は、めまぐるしくその価値を変化させます。
装飾品から、変化する価値を取り去ったとき、つまり見るヒトの主体性が希薄になり、客体との区別が皆無になったときに残るものが、真我、つまり因果関係から自由になった絶対存在です。


写真は、ガンガー河原のプール。


"I am that"  Sri Nisargadatta Maharaj


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