8.01.2011

師の教え_16

I am holding the tree. The tree is not holding me.


ニンゲンは、"body+無色透明のコアな自分"という構造になっていて、フツウに生きていると、その構造に気付きません。

"無色透明のコアな自分" = "ジブン"

..という意識であればいいのですが、フツウは残念ながら、

"body" = "ジブン"

だと考えてしまいます。
この間違った考えはとてもやっかいもので、間違いゆえに、
「ああ、body(=ジブン)が苦しい」
「ああ、body(=ジブン)が不自由」
「ああ、body(=ジブン)が不幸」
という苦悩を、一生作り続けます。

ニンゲンは、苦悩をやわらげるためにbodyをなんとかしようとしますが..

それは大きな勘違い。どんなにがんばっても苦悩をやわらげることはありません。


..ここからが、ヨガの出番です。


やるべきことは、bodyがジブンではないことを知ること。

"body" には、肉体もココロも含まれます。エゴも理知的な思索も含まれます。恋愛を成就する喜びも、自分が死ぬときの悲しみも、含まれます。

"無色透明のコアな自分"は、その全部の向こうにあって、ほとんど見えません。障害物をひとつひとつ取り除いて、ゆっくりゆっくり、たどり着きます。


bodyを捨てること、すなわち、
I am holding the tree.
であることに気づくことが、ヨガの目的。


ghost writer