10.15.2011

インドの教え_25

わたしたちに、本当に悩まなければならない悩みなどありません。


時間は無限にあるし、解決しない苦痛や苦悩はないので。


「苦痛」は、今という瞬間の痛みと、次の瞬間の痛みの想像とから出来ていて、過去に同じ痛みに苦しんだ記憶によって増幅されます。


想像と記憶の部分は、心が完成することで消えます。今という瞬間の痛みは、時間が経てば消えます。


「苦悩」は、想像と記憶だけで出来ているので、さらに簡単。


想像と記憶をコントロールするには、まず自分は何が恐いのか、知る必要があります。なぜなら、私たちの行動と思考は後天的な経験の痕跡に支配されているからです(ヨガでは、先天的な痕跡、カルマの存在を認めます)。


ウシやウマが自分より小さいニンゲンを恐がり、サルが自分より強いニンゲンを恐れないのを毎日見ていると、自分がなにかを恐がり、想像と記憶によって苦悩する気持ちにも必然性がないことが分かります。


完成された僧侶のように、自分を知り抜き、想像と記憶をコントロールして、何ものも攻撃する必要がなくなって、穏やかに満たされて生きましょう。


10.15 ghost writer